おやこ相談室

おやこ相談室/ごっこ遊びの効果

多くの子どもが夢中になる「ごっこ遊び」は想像力やコミュニケーション力を育みます。親子で一緒に楽しむコツについて、鈴木アトム先生にお聞きしました。

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おやこ相談室/ごっこ遊びの効果

模倣から始まる 「○○のつもり」遊び

ごっこ遊びとは、「○○のつもり」で遊ぶこと。自身の経験をもとに、出来事を再現し、想像をふくらませながら、自分なりの物語をつくり、理解を深めていきます。1歳頃からその芽生えが見られますが、その土台となるのが「模倣」。バイバイやお辞儀など、大人の行動を真似することが、ごっこ遊びにつながります。1歳半頃からは積み木を食べものに見立てるなど、「見立て遊び」が増え、2~3歳頃にはお医者さんなど、役になりきる遊びへ。4~5歳頃になると、友だちとイメージをすり合わせながら、役割を分担したり、物語を相談したり、世界観を共有したりして、より複雑な遊びが楽しめるようになります。

今、過去、未来をつなぐ ごっこ遊び3つの役割

ごっこ遊びには、今、過去、未来をつなぐ役割があります。好きなものになりきったり、友だちと空想の世界を共有したりして「今を楽しむ」。お買い物のあとにお店屋さんごっこをし、体験したことを再現して「過去を整理する」。さらに、店員役で接客するなど、まだ経験していないさまざまな立場を安全に疑似体験する「未来の予行練習」の3つです。「今」を楽しみながら「過去」を理解し、「未来」を試すという、子どもの成長を支える役割を担っています。

1つの能力だけでなく 発達全体を促す

1~2歳頃に育つのは周囲を観察して真似する力や、日常生活への理解、想像力。2~3歳頃になると、役になりきることで相手の気持ちや立場を想像する機会が増え、言葉のやり取りを通して語彙力やコミュニケーション力が伸びます。4~5歳頃になると、遊びを成立させるために友だちと相談する、順番を決める、時には自分の気持ちを我慢するなどの経験を重ねることで、協調性や自己調整力、問題解決力などが身につきます。ごっこ遊びは言葉、社会性、感情、思考などさまざまな能力を同時に使うことで、発達全体を支えているのです。

子どもの世界を大切に ママ・パパは名脇役

ごっこ遊びは子どもがつくった世界で繰り広げられます。大人は「仲間」としてその世界をできるだけ同じ目線で楽しみましょう。一方、積み木をバナナに見立てている子に、「おいしそうなバナナ、どこで買ったの?」と大人だからこそできる声かけもあります。大切なのは、ママやパパが遊びを主導するのではなく、子どもが作った世界の中で、一緒に物語を広げていくことです。

繰り返し遊ぶのは 子どもが成長している証

同じ遊びを繰り返すということは、子どもが見通しを持って、先を予測しながら遊べるようになった証拠です。この見通しが子どもに安心感を与え、少しずつ新しいことに挑戦できるようになります。子どもは安心と挑戦を重ねる中で成長するものです。絵本を「もう1回」と反復して読む姿に似ています。

「やってみたい」と自然に 思える環境を整えよう

ごっこ遊びに本物そっくりの道具は必要ありません。木の棒やラップの芯など、身近なものの方が想像力は広がるものです。また、無理に促す必要はありません。電車が好きな子やブロックなどの構成遊びが好きな子もいれば、1人で遊ぶほうが安心できる子もいます。無理強いせずに、本人が好きなもの、興味のあるものを主軸に置きましょう。段ボールで新幹線をつくると、車掌さんや運転手さんの真似をするなど、自然とストーリーが始まることも。「やってみたい」と思える環境を整えることが、ごっこ遊びへの近道です。

現在・過去・未来をつなぐ「ごっこ遊び」3つの役割

教えてくれたのは...

保育士 鈴木アトム 先生

「リコポ幼児教育」共同設立者・教育アドバイザー。大学では特別支援教育、ギフテッド教育を研究。教育業界で10年以上、子どもの発達支援に携わる。SNSやYouTube「アトム先生の幼児教育教室」で教育・子育て情報を発信。

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Author

まみたん編集部

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