まみママの知っておきたいもしもの話 -まみたん2026年7月発行8月号-
日々の家計のやりくりから、なかなか人には聞けない家族の将来・介護の話まで、プロの視点とママの目線で分かりやすく解説! 「今、知っておくときっと安心できる」そんな家族のためのヒントをお届けします♬

夏の帰省は「家族会議」のチャンス!
お盆になると、子どもの顔を見せに実家へ帰省する方も多いのではないでしょうか。
子どもの成長を喜び合う時間を過ごす一方、以前とは少し違う親の姿に気づくなど、ふと心配になる瞬間があるかもしれません。
◆ 健康で長生きが一番いいけれど…
厚生労働省の「簡易生命表(令和6年)」によると、日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳となっています。
これに対して、同じく厚生労働省の「健康寿命の令和4年値について」によると、健康寿命は男性が約73歳、女性が約75歳となっています。
健康寿命とは「心身ともに健康な状態で日常生活を送れる期間」のこと。
つまり多くの人には、年齢を重ねるにつれて健康上の問題を抱えながら生活する期間があり、家族の見守りや支えが必要になるタイミングがやってきます。
そこで大切なのが、家族で将来について話し合っておくことです。
家庭によって状況はさまざまですが、近年は子育てと親の介護を同時に担う「ダブルケア」の状況になる方も少なくありません。
仕事や子育てに追われるなかで親の介護に駆け付けたり、子どもの進学で教育費が増える時期に介護費用の心配も重なったりと、心や体、家計にも負担を感じるケースがあります。
例えば、介護が必要になったら施設と自宅のどちらで過ごしたいか。
どんなサポートを望んでいるか。そんなことを少し聞いておくだけでも、自分自身の今後の安心につながる場合があります。
また、最近は高齢者を狙った詐欺被害も増えています。
普段からやりとりしておくことで、小さな変化にも気付きやすくなるかもしれません。
◆ 話題のきっかけになるものは?
とはいえ、介護やお金に関わる話は、なかなか切り出しにくいもの。
そこで、きっかけ作りとして役立つのがエンディングノートです。
エンディングノートには、遺言書のような法的効力はありませんが、資産や親族関係、介護・治療の希望、葬儀についての考えなどを書き残すことができます。
ただ、いきなり「書いておいてね」と勧めるのでは、抵抗感を抱く方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、まずはあなた自身がエンディングノートを書いてみることです(実は私も書いています!)。
自分に何かあったとき、遺された家族が困らないようにするには、どんな情報が必要だろう?と考えると、書くべきことが見つかるのではないでしょうか。
親と話すときに「私も書いてみたよ」「書けるところから書けばいいんだよ」など、自分の感想を伝えることで、書き始めやすくなるかもしれません。
そうした会話が、親自身にとっても「そろそろ考えておこうかな」と思うきっかけになることがあります。
「まだ先だから」と後回しにしがちな話を、親が元気な「今だからこそ」少しずつ話してみませんか。
お盆の帰省を、家族みんなのこれからを考える小さなきっかけにしてみてください。
アドバイスしてくれる先生
中本珠江先生(ファイナンシャル・プランナー)
滋賀県在住、2児の母。
出産後、家計や働き方の悩みをきっかけに FP 資格を取得。
子育て世代に向けた講演・執筆や家計相談を行うほか、親子向けマネーセミナーの講師としても活動中。
Author
まみたん編集部
