読者のアンケートでは約59%のご家庭が現在持ち家に住んでおられ、33%のご家庭が将来持ち家を望んでおられます。持ち家と賃貸の金銭的・家計的にどのような差があり注意点があるのでしょう。今回はこの点を考えてみましょう。
持ち家の注意点はどのような点か?
大多数のご家庭は、原則的には老後に“わが城”があり“家賃”が発生しない点を第一に挙げられるでしょう。しかし持ち家には家計的には以下の点に注意が必要です。
(1)ほとんどのご家庭が住宅ローンを利用…
即金で4000万の持ち家を買われるケースは少なく、住宅ローンに頼らざるを得ないのが実情です。生涯のライフプランを考えたとき、この住宅ローンの利息が結構大きく影響してきます。
(2)お子様の成長に合わせて家のサイズを変更できない…
生涯独身やお子様は絶対ほしくないと言うご家庭を除いては、お子様の幼少時・学生時・独立時や、余生のライフステージを考慮すれば基本的には“部屋余り現象”が生じます。“そのとき売却して、次のことを考えよう!!”と言う考え方は、今までは間違ってはいませんでしたが、これからの人口減少時代には必ずしも正しいとは限りません。
(3)持っているがゆえに保有コストがかかる…
持ち家には、不動産取得税(一度きり)、固定資産税(毎年)、外壁や水周りの修繕(数年に一度)や不慮の天災への対処などのコストがかかります。
(4)転居による転売が強いられる…
読者のアンケートでは、持ち家を選ぶポイントは「生活環境」と「教育環境」が圧倒的。ところが、もし転居が必要になっても、安易には移れず売却による損失と言うリスクも考えられます。
賃貸の場合の注意点はどのような点か?
(1)夫婦が没するまで、永遠に家賃が必要…
老後、満足のいかない年金で家賃を永遠に負担しなければなりません。お子様と同居をすれば多少解消されますが、重要なポイントです。
(2)保証金や礼金が必要…
お子様の成長度合いや間取りに応じて転居しやすい反面、敷金や礼金などが必要です。また引越し費用もかさみます。
(3)家賃以外のコスト…
戸建ての場合、持ち家のような不動産取得税や固定資産税、修繕費等の負担はありません。しかしマンションなどの場合は、共有部分を含んだ管理費や駐車場代などが必要です。
持ち家か賃貸か?
この答えは必ずしも一律ではありません。ご家庭事情により大きく変わってきます。ただし将来的に大きな視点で見れば、以下の点が考えられます。
(1)家の資産価値や土地の値段も上昇する保障はありません。つまり“投機目的”で家を買うのは注意が必要です。
(2)また、家や土地の価格は上昇が見込めないどころか、保有コストのほうがリスクとなります。
(3)自分たちだけで購入を考えるのではなく、両親(あるいは子どもたち)も含めて一緒に考える必要がある。そこに思いもよらないアイデアが生まれるかもしれません。
“持ち家”と“賃貸”。諸費用も含めて生涯にいくら払うことになるのか、ライフプランにとってどちらが価値的なのか。憧れのマイホーム! と、熱くなりすぎないようによく考えて決めましょう。何しろ一生かかわる問題ですから!
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